定年後(前)再就職の時に待ち受けている、サラリーマンが気づかない日本社会の落し穴

時代が変わり、日本は公務員天国、既得権益者天国の未来のない平凡な国になった

時代は変わってしまいました。誰もが金利があった時代の銀行に蓄えがあり、退職間際までそこそこの収入があり、退職と共に結構な退職金や失業保険、なによりたっぷりと年金が一挙に支給される時代から、ゼロ金利で蓄えも、収入もなにもなくなり、一部の既得権益者(社会的権益者や過度な年金支給を受けている高齢者層など)と数多くの公務員、役員だけが過度に守られる社会。それは戦後。もしかして日本の歴史上、初めて日本人が経験する“苦難の時代”が始まりました。
だから社会もそれに対応できていません。また適応するような改革をする意思もないでしょう。そのような事ですから、その現実は目を覆うほどのものだと言えます。
日本は2000年~2010年前後の改革不可避の時代に何もしませんでした。ですからこの後、自然に、或いはどのような対策をしても、あと数十年は深刻な不況下に晒されることになります。そのことは疑いようのない事実だと言えます。公務員、官僚を含めた“既得権益者”が天国の身分を貪る時代の次は、崩壊社会しか残りようがありません。
今から100年以上前にエドモンド・デ・アミーチスが書いた“クオーレ”は日本ではその抜粋から「母を訪ねて三千里」で知られていますが、19世紀に世界でも有数の経済大国であったアルゼンチンのブエノスアイレスにイタリアのジェノバから出稼ぎに行った母親を探して、主人公マルコが旅に出る話です。今なら、ジェノバからブエノスアイレスに観光には行くでしょうが、出稼ぎに行くなどとはあり得ないことです。それ程、アルゼンチンは、この100年。天国と地獄を味わったということです。アルゼンチンも絶頂時から低迷が始まった時、時代の対処を間違えた為、今ではタンゴしか取り柄のない崩壊国家になり果てています(アルゼンチン化という言葉を聞いたことがあるかと思います)が、日本にも同様の試練が待っているのです。

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