業務課題解消支援から データーが多過ぎると、結局何も検証できない

経営管理数値の無駄

自社の業務課題を解決、解消したいというのは企業の深刻な希望です。こうした御依頼の場合には、経営陣がかなり詳細なデーターを持たれていることは今では珍しい事ではありません。しかし、企業規模の大小に関わらず、事の本質は大して変わらない面があります。例えば、こうしたデーターをかなり蓄積されている企業に於いては、何事でも計測してデーターベース化しておられるケースが少なくありません。現在のIT環境や、データー分析などのアウトソーシングなどが、こうした傾向を加速させています。多くのコンサルティング会社も、こうしたデーター項目を多様化させていますが、結局は何も理解できずに終わる事が多いと言えます。よく課長レベルになったら“ROE”とか“ROA”はもちろん、“EVA”、“EVITDA倍率”くらいは知っておけと言われますが、これらの数値は確かに何らかの指針ではありますが、これが実際のビジネスで重要かと言われれば私はそうではないと断言できます。

企業に本当に必要なものとは

大体課長レベルがビジネスに関わる上で必要な数値は所謂3つの数値、BS、PL、キャッシュフローくらいでしょう。その証拠に、それだけでは不十分だというコンサルタントがいれば「あなたはこの3つで、企業の中身が理解できないですか」と聞いてみて下さい。絶対「イエス」と答える人はいないでしょう。ただ「経営は複雑となっているので、他の数値で万全を期するのだ」とか何とかを付けたし、協調するのですね。

でも本当は、この3つの数字に“顧客の満足度”や“従業員の満足度”、“技術面の競争力”などを加味して現場の理解を深めるだけで、企業業績は驚くほど進みますし、無駄な出費も抑えられるのではないでしょうか。事業というのは、その構成員を明確化して検証すれば、大体の問題は霧散します。無駄な労力の浪費は避けるに越したことはないでしょう。

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