インバウンド対策には具体的な目標を持って、決して短期の利に走っては良い結果に繋がりません

観光の持つパワー

日本を旅する外国人旅行客は今、インバウンドと表して、日本経済の起爆剤と期待されています。またその期待の中には、日本の官僚統制と業界協調体制などの日本の旧い時代遅れの慣習を打破してくれるというものもあって、いずれにしても日本を変えるための力となるでしょう。しかしこのインバウンドは業界の思惑や激しい変化を嫌う役所の規制などの影響もあって、充分にその価値を活かしきれていないのも事実で、それを有意義なものにするには、益々の努力や工夫が必要となるでしょう。レライアンスでも、こうしたインバウンドの“対応策”だけではなく、これを日本の変化の“仕組み”にして行くためのご提案などをしておりますが、この課題に取り組むほど大変ユニークな一面があることを実感します。自治体だけでなく、ビジネスや個人でも、ご提案致しますので、ご遠慮なくお問い合わせ頂ければと思います。


さて、インバウンドをそうしたビジネスに活用する様々な“方法”が、紹介されています。例えばインバウンド用メニューを作るとか、外国人対応ができる店員を雇えとか、SNSを活用しろとか…まあ、いろいろとあるのですが、大体が“まあ、それに越したことはないが…”的な内容で、費用も手間もかなりかかりますのでとても普通のお店ではできないようなものも多いようです。それに単体だと効果に疑問なものも多いので、言っちゃうと、常識の範囲内で、具体的な上昇数値を設定できないものばかりのように感じます。

インバウンド対策が目標とするもの

ここでクイズですが、インバウンド対策の目標とは何でしょうか。①売上げの上昇 ②利益の上昇 ③日本文化に親しんでもらう ④店を有名にする ⑤収益構造や主力扱い品目を変える …など、個々に様々でしょう。しかしそこを押さえておかないと、効果は望めません。実際にインバウンドで収益を上げているところば、観光地の中でもよほどの好立地であるとか、都市部でもとてもウケるものを扱っているなど、全体でみるとほんの一部であるのもまた事実です。
今のままのインバウンドを続けていると、ある時点で飽和状態となって、頭打ちが続く事が想定されます。日本ほどの高度な文化を持っているのだから、年間2000万人を越えると言っても、まだまだ過小評価に過ぎません。日本は間違いなく“世界の観光地”となる資質はありますから、今のインバウンドからは一旦卒業する必要があると思われます。

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