陽は昇る 私的日録
日々の移ろい・感受した
ことを書き連ねました。
ゴールデンウィークは長期休暇といいいますが、商業や観光を含めて、この時期むしろ書き入れ時だと言われる業界や、それにまつわる仕事をしている方にとってはむしろ天国か地獄かは定かではないですが、猛烈に多忙を極める時期です。意外な事ですが、コンサルタントをしている者にとっても、この時期に緊急にご相談したいとの連絡が入る事が多く、一応暦通りに休暇をとっていても、急遽”出動”する頻度が高まるのもこの時期です。
この時期の緊急連絡のパターンはだいたい決まっています。それは行政、或いは行政のの仕事を請け負った業者(建築関係がほとんどですが)と住民との間の問題についての齟齬が表面化したため、急遽対策が必要という場合です。困りますよね、だいたいゴールデンウィーク直前に、重要な交渉や説明会をすること自体、この浮かれムードを利用して、サッと説明して誤魔化しちゃおって受け取られてしまうのに、結構その事案が多いのです。
今年も1件。でもこうした交渉を拗らせない方法もあるはずです。ちょっと例を外して言うと、例えば人口受精や養子縁組などについては、親子関係は絶対に公表しないのが原則。だから何かの説明や交渉があってもそれが前提となります。実運営の方法論や考えられる障害について何度も行われます。これを仮に”施策論”とします。しかしそれが実行されると数十年後に必ず出て来る問題は、それによって誕生した人が自らの出生について知りたいとする”感情論”です。それは、予測できないものではありません。むしろ研究段階では、重要なイッシューとして検討されるものですが、こと事業化するとなっては、数十年先のことはオラ知らねえとばかり、無視されてしまいます。
別にゴールデンウィークの時間を取られたことの恨みつらみではないですが、こうして時間のずれがあっても必ず表面化することについては、やはり最初の段階で、例えそれがその時代の意見や空気であったとしても、そうなった時の対策として話し合う必要があります。方法は簡単、事前協議を”施策”と”感情”に分けて行うことです。これが説明会ではごっちゃになるから前進せず、何度も繰り返すことになるのですね。
ちょっと例題としては、回りくどいかと思いますが、同様のことは世の中には瀰漫してますよね。それでも避けなければならないのは、専門家とたまたまその時に役にあたった一住民がそのような話し合いをするという事態です。私見ですが「交渉問題の半分は、やり方で解決する」というのが、経験上学んだことです。