【定年退職をして始めて知る あなた自身の姿】来るべきその時のために知っておきたい5つの現実

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世界中の犯罪者が、あなたのお金を狙う…「高齢者襲撃(アタック)」

あなたがまだ若く、バイタリティがあるつもりでいても、60歳となれば隙だらけで社会的には弱い存在になっています。会社にいる頃は活動範囲も限られていましたし、どこへ行くにもある意味、後輩や部下などに守られていました。それは、会社的にも人的にも、情報的に、また物理的にもだったと言えます。しかし定年退職したあとは、それらはなくなります。スーツからカジュアル、スエットスーツに変わり1日中自宅にいるようになった60歳は、歳を重ねるごとに犯罪者の絶好のターゲットになります。

世はIT社会ですから、会社員生活でITは若いものに任せてきた方は、その変化について行けません。平均資産2000~3000万あると言われている60歳代は、絶好の標的です。普通の学生がオレオレ詐欺や騙り調査、やられ名簿などに手を染めていますが、その手法は格段に変化しているので、しっかりしているつもりで罠に嵌る例は後を絶ちません。そうした行為を犯罪だとは思っていない若者の中には、複数名で構成した組織をつくり、まるで普通の会社の営業のように顧客をセグメントしたり身元を調べあげたりして巨額の資産を詐称するようなことも常態化していますが、それも微に入り細を穿っていて、大きな組織の中で安穏と過ごしてきた人にとっては太刀打ちできない相手にもなります。

しかしここで言う「高齢者襲撃」とは、詐称行為だけを言うのではなく、いわゆる“高齢者狩り”のような、後継者をターゲットにした金品の強奪や、押し入りなどの行為もあります。このような不正行為に身を染める若者の数の広がりは、増加の一途を辿り、例えば “半グレ”と言われる組織を形成してゆくことにもなるのですが、その生き方に憧れる若者層も広がりをみせています。この変化が今後、階層社会化が進むとみられる日本の社会問題とすでになっているのです。

最近増えているのは、こうした「高齢者襲撃」によって、詐欺や暴力で心が傷ついたり、重傷となるだけでは済まなくなっている事実です。高齢者に対する詐欺を含む犯罪経験は、生命に直接関わってくることがあります。被害者になったことで年齢的にやり直す気力が削がれたり、プライドが大きく傷つけられたり、或いは近所手前、親戚に対する恥ずかしさなどのプレッシャーから、社会生活ができなくなったり、悪くすれば自殺に追いやられる場合もありますので、可能な限り自我を抑えて、体も心も強化してゆくようにしなければならないでしょう。

「勝ち組だと思っている人ほど知らない、現実社会の厳しさ」について

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