日米で同時進行してきた2年間の報道デマゴギー。その行きつく先は?

陽は昇る 私的日録
日々の移ろい・感受した
ことを書き連ねました

世界が歴史的な変革期を迎えている中で、2年近くありもしない事件を吹聴してきて、結局は何かを立証どころか何もなかったことを露呈したメディア報道。その間、多くの重要案件の真偽は止まり、国民の利益に反する行動をとってきた”オオカミ少年的報道”がひとつ終焉を迎えました。             日本の安倍内閣に対する森友・加計学園問題報道のことを言ってるのではありません。ほぼ同時期に起きたアメリカのトランプ政権に対する”ロシア疑惑問題”です。今回、捜査を担当していた特別検察官は、ロシアの軍情報機関要員12人を起訴しましたが、これのどこをどう読んでもトランプ大統領は元より米国人の関与はありません。これによって、一部のしつこい職業サボタージャー的メディアは別として、そこそこ見識のあるメディア(それがあればですが)は後追い記事、或いは扇動記事の掲載には慎重になるかも知れません。

無くならないと書かなかったのは、そもそもの成り行きを見れば明らかで、これは報道ではなく、明白なトランプ政権に対するネガティブ・キャンペーンだからです。ワシントンポストと言えばかつてはボブウッドワードとカールバーンスタイン記者がウォーターゲート事件報道で大スクープをものにしたので有名ですが、所詮ワシントンの地方新聞に過ぎず、中国資本にどっぷり浸かってしまった現在ではその片鱗は見られませんが、そのトップ記者のクリストファー・イングラムが全く荒唐無稽な発想で作り上げたロシア疑惑を、全く確かめることなく追従記事で騒ぎ立てた経緯がありますから、この流れは全米メディアの確信犯的事件でもあるからです。

しかし、ほぼ同じ時期に日本とアメリカ両国で、同じようなメディアの”暴走”が見られ、そこには報道倫理も事実を取材するという基本的なことすらしない巨大メディアの圧力団体の組織的瀰漫が現れているという共通点が見られます。両国の歴史からみても極めて能力のあるリーダーがいること。混乱した時代のパラダイムの変化の中で、見事な舵取りをしている点。そしてその反対組織が民主党(日本では民主党からなにかに名前を変えたようですが)であることなど共通点がありますが、畢竟は「リーダーのしている良い点は完全無視をして、間接的な揚げ足取りを幾つも行い、多少手ごたえのあったもの(国民を騙せそうな案件)がでたら集中砲火するという感じでしょうか。これを「メディアの自殺」と表する知識人もいます。しかしその経緯の中で、どれだけの国民がそのデマゴギーに振り回され、不利を被らなければならないかを考えると、民主主義の再構築も考えなければならないのではないかとも感じざるを得ません。

このブログではトランプ政権発足から一貫して、トランプ大統領の卓越した政治能力については言及してきましたが、それは今でも変わっていません。テレビのニュース解説では、その能力に問題のある解説者が「今回のトランプ氏の○○○○については、次の2つの思惑があります」と断言して、かなり程度の低い理由をあげているのですが、はっきり言って、「あなたのどこに国家の最高識者の頭の中のかけらでも類推する能力があるの?」と問わずにはいられません。北朝鮮や中国のトップを正式名で役職付きで報道しながら、「安倍さんは…、トランプさんは…」とする段階でその姿勢に偏りがあり、且つて北朝鮮と言うのに「北朝鮮。朝鮮民主主義人民共和国」と言い換えていて、視聴者の抗議で改めたはずのメディアが、相変わらず同じ歩調であることを示唆したものと同工異曲であることの証左といえるでしょう。

ロシア疑惑にしても森友・加計学園にしても、これまで大騒ぎをして国会審議を止めてきた野党やメディア、それに乗っかってきた人達は一体なにか責任を取る覚悟があるのでしょうか。

 

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