若い世代に瀰漫する“ある種の潔さ。なぜ、上を目指さないのか

ある種の”潔さ”

最近は情報や技術が容易に入手できる時代になって、地方にも若く、能力の高いフリーランスや、技術者が独自のスキルを使って活躍される時代になってきました。仮にこれを“ネオ・技術者”と名付けましょう。ところが、ほとんどと言ってよいほど、これら地方にいる“ネオ・技術者”には、それを活かして大きくビジネス化しようとする姿勢に乏しいように思えます。彼らの多くは「スキルを持っていて、それを磨いて精進するのが目標です」などと、まるで求道者のような一種の“潔さ”を持っています。勿論人生は個人のものですので、傍からとやかく言う事ではないのですが、彼らの多くが能力がありながら、それを活かせない職場で単純作業に時間を浪費していたり、安いギャラで下請けに準じているのを見ると、果たしてそれって本心なのか、疑問が湧きます。

”潔さ”の根底にある幾つかの理由

そこでそうした若い世代と話を続けていると、幾つかの理由が見えてきます。
①かつては社会経験と技術習得が、並行して進んでいましたが、現在は後者だけが独走する為、それの活かし方が分からない
②周りに納得のいく社会経験を教えてくれる人がいない。
③一時“ほりえもん”などが、メディアで感情的に叩かれ、ああ日本ではお金に執着するのはやはり悪い事なのだという“刷り込み”がされている。
④ウェブ関連などの業種など、一般的には高度なスキルと思われている職種でも、同じスキルを持つもの同士ではあり触れた取るに足らないレベルであると感じている。
⑤若い年代特有の自分への過信がある一方で、上を目指すのに重要な“発想”や“想像力”、“経験”がない

もちろんすべてがそうではないでしょう。中には家庭の事情で止む無く…であったり、自分の人生観の変化というのもあります。しかしもし、上を目指すのが“経験不足”や“人脈不足”だと考えているのであれば、それは期待してはいけません。経験不足はチャレンジしなければ蓄積できませんし、人脈不足はそもそも、一つ上の世代は、団塊ジュニアなど、昔の仕組み、考え方を受け継ぐ最後の世代が多いからです。
今の仕事だけに逃げず、チャレンジする為の知識・情報を必死になって探し求めてください。今は知識らしいものは簡単に入手できます。でもそれは本当の知識ではありません。情報(intelligence)に裏付けられた知識だけが、あなたの糧となります。

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