業務改革の課題② だから企業は組織崩壊する  社員との接し方の場合

企業経営の考え方の違い

日本の企業と欧米の企業は当然考え方が違います。何故かと言うと元々の発想や、仕事への考え方、社会環境や歴史、宗教観などが違うからです。例えばバッタの群れのように作物だけでなく全てのものを根こそぎ掻っ攫うのと、必要な分だけ収穫して、来年の分を残しておくのではどちらが良いと感じるかです。私は前者が欧米だと考えてはいません。欧米でも後者の考えをする見識はありますが、問題は一部の儲けに凝り固まっている欧米企業の表面だけをみて、日本もそうならないといけないと考えることでしょう。

業務改革が必要だと考える経営者のほとんどは、企業業績の資料を持参して「この数値をどうすればここまで上げることができるか」と言う方法論を求めるケースが高い傾向があります。そんな時は時に、相手に合わせてゴルフを例えにして説明したりします。


「ショットがどうしても左右に流れる(フックやスライス)場合、グリップの通り道をチェックしたり、右足と右腕の位置を合わせたりというテクニックで、その時数回は修正できるかも知れません。しかし、50歳を過ぎると筋力や体力、視力の低下などで、そもそものフォームが衰えてきますので、筋力や基礎体力を鍛えることが結果として近道になります」と。

「企業が重視しなければいけないヒューマンパワー」

企業・自営業の違いなく、体力に当たるのは組織形態ですし、筋力に当たるのは社員、従業員力になります。筋力を鍛えるには“負荷”を与えたり“酷使”するだけではいけません。効果的な“メンテナンス”と“栄養補給”が不可欠です。

企業などは従業員に対する精神的、物理的支援にもっと注力する必要があります。従業員だけでなく、例えばパートの清掃員や事務員、物流担当者なども同じです。よく出世の為に、結婚生活が犠牲になる場合があると言われますが、同様に家族の全面的な協力なしに出世した人もいないのも事実です。社員に対しても日頃から充分な支援(金銭的なものではありません)が必要です。一般的に写真とは指示待ちが基本姿勢です。普通の仕事は無難に熟せますが、独創力が必要な仕事を与えるとどうしようもないことになります。

しかし緊急事態が起きてから、いきなり自分で考えろと言われても、言われた方は困るだけです。自らで考え、答えを出すという習慣は、1年や2年で身に付くものではないのです。

 

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