米国大統領選挙の行方
このところ、当ブログへ「最近、更新がありませんが、米大統領選挙の大混乱の中で情報の発信がないのには、何か理由があるのか」という旨のご意見が多く寄せられてきます。確かに約2か月、前回の「あまりに扱いが低い「中東和平正常化報道」に、日本の現メディアの終焉をみる(9月17日)」以降、間が空いていますが、これには特に理由もなく、「公私に亘って少し多忙であったので、さぼってしまった」というのが本当のところです。しかしながら、トランプ大統領の評価や、今回の大統領選挙の動向には興味を示される方も多いようですので、私の情報と現状認識について、少しお話しします。
選挙の結果については、現在(12月7日執筆)でも、まだ流動的です。それどころか、米国内でも、メディアの相変わらずの捏造や世論誘導目的の報道など些末な動きはあっても、責任ある組織が早々に結果を出そうとする動きは、これと言って見られていません。勝ったと騒いでいる民主党陣営も、何となく遠巻きで様子を見ている状態で、まるで敗者のようですし、メディア以外の情報からは、民主党は考えられない大規模な不正な選挙活動を行ったという論調が多い割には、現状ではまだ明確な証明はされていない状況です。
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米メディアの凋落。”Cry wolf”症候群で自滅? 揺るがないトランプ大統領絶対優位
米中は、既に21世紀の戦争に入っている この数カ月をみても、トランプ大統領は真に歴史的な中東和平交渉の国交正常化を果たし、またアメリカの半世紀にわたる対中政策の、これも歴史的方針転換を図り、返す刀で香 …
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国際情勢の判断基準について恩師から学んだこと
この後は、どう考えても、トランプ陣営が粛々と法的手続きで、民主党による選挙不正を暴き、最終的にはトランプ氏が再選されることになると考えられます。事実、これは通常の手続きですが、このような状況では、3法に対して法的アプローチをするのが筋ですから、前ニューヨーク市長のジュリアーニ氏が司法と立法で、州裁判所や州議会を対象に、シドニーパウエル氏が行政として州政府を対象に訴訟を起こすことになりますが、その後のタイムテーブルで、最終的にトランプ大統領の再選となるのだと考えます。
私の恩師は、いつも「外国の問題は、その国民が考えるべきことで、他国が干渉すべきことではない」とよく言われていました。しかし、それによって世界の潮流が変わってしまうことで、国益を損なうのであれば看過できないのではと向けると、よくこう言われていました。
「いったん時代の潮流が巻き起これば、選挙ごときでそれが変わるということはない。それによって、10~20年、後退するようなことがあっても、畢竟、時代は向かうべきところに向かうのだから」。大胆なご意見だと拝聴していましたが、確かに歴史をみると、恩師の言われることの確かさが再認識されます。
信頼を失墜した世界的な荒れ野に世界的混沌が始まる
例えば、極端な偏向報道をして、トランプ大統領の追い出しに成功したかにみえるメディアは、これまで何とか保ってきたフリーメディアの伝統というのが単なるプロパガンダであることを自ら証明してしまい、これを取り戻すことは二度とないことになったであろうし、州政府の長である州知事も、自らや自ら属する党(この場合は民主党であるが)の利益のためには、平気で法を犯して、その職権を乱用する存在であることを天下に晒してしまった。200年の伝統を持つ民主選挙への信頼も、行政政府に対する信頼も、やはり二度と取り戻すことはできなくなってしまった。
こうした「分断」を、陰で画策してきた他国、特に中国も同様であろう。選挙制度や政治を懐柔して、大アメリカ合衆国に不正人種を植え付けることに成功した習近平も、度重なる行き過ぎた策略が、露呈してしまい、急激に支持を喪失しているし、人種差別撤廃運動をする団体でも、人種差別反対とは看板ばかりで、それを悪用した単なるテロ集団だと判明してしまったBLMのような団体もある。
筆者がトランプ大統領の実績を高く評価してきたのは、20世紀から21世紀にかけて、世界に瀰漫してきたネオ・コミュニズムが、単に自国の金銭的メリットを追求するに過ぎない社会規範を、グローバリゼーションや地球温暖化防止などの美辞によって構築してきたのを、本音で民衆の利益を追求する様が爽快であったからで、世界は決して一握りの既得権益者のものにすべきでないと考えるからだ。しかし、トランプ氏についても当然、着手しない、できないジャンルもあるので、決して盲目的な支持ではないが、いわゆる「正しいコンセプト」の有無が問題なのである。
アメリカ大統領選挙の今後についてはすでに述べたが、大きな問題としてはパックス・アメリカーナがすでに終焉の始まりを迎えているということである。世界は最大権力を持つ国の大統領選挙を悪用したことで、パンドラの箱を開けてしまったと言えよう。21世紀の世界的な混沌は始まったばかりである。
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アメリカ大統領選挙の民主党候補がバイデン氏?反米アメリカ国内勢力のあきらめの証左
このページの目次 ほとんど冗談の世界「アメリカ大統領選挙 民主党候補がバイデン氏?」 バイデン氏が”普通ではない”という不都合な真実 新型コロナが浮き彫りにした21世紀の世界の潮流 ほとんど冗談の世界 …
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