NHKでGW恒例の憲法番組。さすがにきれいに傾いていますね。

陽は昇る 私的日録
日々の移ろい・感受した
ことを書き連ねました。

GWになるとテレビでは憲法に関する特番を組んできますね。特にもともとギャグやアドリブなども台本で決められているというNHKではきれいな傾きを見せていますね。基本的には最初は「憲法改正について学びましょう」という入り口を用意して、そこに改正絶対反対の憲法学者や、それっぽいけど憲法とはまったく関係ない外国人を並べるのですが、内容には乏しく、改正論議というよりは”憲法は古い”けど”古くても大切にするものもある”的な進め方、いわゆる”テーマをすり替えて、別の概念が憲法改正反対とマッチングさせる”ようなテクニックですね。

だいたいそこに出て来る憲法学者なんて誰も知らない。そこに○○清美議員などを出すとすぐ素性が知れてしまうから、そんな人を並べるのでしょうが、今回出てきた学者さんも、ちょっとネットで名前をググると出るわ出るわ、ほとんど反社会的学者の評判。それならそれで最初から”NHKは憲法改正には反対します”と宣言してから”憲法を学びましょう”とやったほうが良いかも知れませんね。ギャグの世界ですが。

それ以上に思うのが、こうした番組の構成がいずれも小学校の、しかもどう見ても低学年の授業風景を意識したつくりであること。授業開始のベルが流れるなかで子供の声で”1時間目 憲法”としてから始まる、あの作り方です。はなから”あなたたちの頭はこの程度ですから、NHKが教えてあげますよ”と言わんばかり。私は不愉快な印象を受けます。

ここで面白いのは先に出てきた学者ではなく、タレントさんたちの対応。私はタレントだからどうせバカな反応だなんて思いません。芸能界で生き残っているタレントさんはいずれも精神力や集中力、なによりも状況判断の大変卓越した方が多いような気がします。そして人気が出てもその判断にブレがない人が長い間”お茶の間”に出続けられます。

この場合、司会の方々は目が冷静ですね。いくら番組の方向性が左になっても、最適な言葉を選んで距離をとっています。難しいのは番組に呼ばれた方々。もしここで”私は改正してもいいと思うんですが…”などとひとことでも言おうものなら、3か月後はテレビから仕事がなくなってしまうかも。でも正直、そんな人間に思われたくもない。そんな方々は質問に徹するようですね。”…なんですか”を繰り返すことで降りかかる火の粉を払う。

結局、最後はなんの答えにも結び付かないのですが、なんとなく小声で”ね、反対ですよね”くらいの印象付けで終わっていまいました。こんな番組を続けているから”テレビ離れ”などということになるのでしょうが、視聴者を無視して自分達の考えを押し付けることがどれだけ自分に跳ね返ってくるか、いわゆる”ブーメラン現象”については考えないんでしょう。…というわけで、次には政権批判、いつまでたってもの森友、加計学園、隠蔽なんちゃらで、GWのテレビは誰にも見られることなく、電波を垂れ流して行くのでしょうか。

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