地方のインバウンド政策②  地方で成功するインバウンド政策の共通点

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観光産業を成功させるための重要な5要因

インバウンド需要で重要なことは、“来てもらうこと”から“満足して帰ってもらう”ことに変わっています。例えば、九州熊本や大分、宮崎ではゴルフ環境に優れていて、ゴルフ好きの韓国人観光客の満足度は大変高いと言えます。そこに温泉という要素がプラスされて成功しました。この地域には古くからの焼き物産地は多いのですが、あえてそれを押し付けず、少数の要因に注力したことが功を奏しました。その地のお勧めをご紹介するのは良いでしょうが、観光客にはそれにお付き合いする必要はありません。
そう考えると、失敗するインバウンドの多くが、あれもこれも提供する悪癖があります。そこで地方のインバウンド、或いはイベント政策に重要な5大要因についてお話しします。5つの要因は以下のようなものです。

①歴史の要因…歴史的建造物や歴史的文化背景、有名な事件や、“それらしいもの”の現場
②物語の要因…小説の舞台であったり、演劇、日本ではマンガの舞台や名所・名物
③景色の要因…風光明媚な景色や奇勝絶景と感じられる場所
④グルメと音楽…食事が美味しい。また楽しく感じる音楽がある
⑤買い物の要因…賑わいに富んだ街並みがあり、そこでは名産・名物・お土産物がある
⑥女性と刺激…女性が美しく、或いは美しく見える。またギャンブルなどスリルに富んだものがある

などで、重要なのはこの全てを求めないと言う事です。このうちの3つを包括していれば立派なインバウンド政策の基本になります。例えば東京はどうでしょうか。見方にもよりますが、外国人の視点でみれば②④⑥でしょう。京都は③④⑥、沖縄は③④⑥になるでしょう。

 

 

 

”予算獲得ありき”では上手く行かない

また、重要なのは社会資本です。国が予算を付けるときにはまず道路や建物などの箱ものからになり、アイデアから入る事はありません。だから市町村レベルでは国から予算を引き出すことが使命となるのですが、作るだけ作ってあとは廃墟の例は枚挙に暇がありません。しかし、武田城の例を持ち出すまでもなく、観光客者が増えると、民間が放ってはいないでしょう。すわビジネスチャンスとなれば、街並みには賑わいが起き、交通網も充実しますので、あとは国が規制をしないことが肝要となるだけです。事実、かつては海外旅行よりはるかに高額だった沖縄への航空路線が今では格安パックが軒並みなのを見ても明らかです。
今でも日本の地方の中でも少数ではありますが、ハタと膝を打つような絶妙なアイデアを出すケースがあります。これが主流にならないと、潜在的にはアメリカやフランス、イタリアに匹敵する日本と言う世界にも希な文化背景、敷いては観光資源があるにも関わらず、3000万、4000万人と伸ばして行くことは難しいでしょう。

 

 

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