このページの目次
注文住宅を建てる為には、あなたひとりひとりに合った”知恵”や”情報”が必要になります
昔から「3軒建て替えをしなければ、本当に自分にあった家を建てることができない」という言葉がありますが、それほど家を建てるのには知識と知恵、なによりも自分を知ることが必要です。でも、世の中に3回も家を建てることのできる人なんて滅多にはおられません。 家を建てられた方への聞き取り調査(聞き方で結果は真逆にもなるのですが)をすると、築5年~8年後で、「後悔しているか」の問いには「満足している」は半数を越えます。しかし、家を建てることについての情報や、幾つかの選択肢を示した上で同じように伺うと「後悔とは言わないまでも、今考えると判断を間違った」という方は「後悔している」を含めると、90%になります。これは何を意味しているのでしょうか。
知識・情報がなく言われるままに家を建て、知識がないまま満足せざるを得ない現実
誰でもそうですが、家を建てようと決めると日本ではハウスメーカーになってしまいます。最初は木造で体や心に優しい自然な家が欲しいと望んで、書店などで「自然と暮らす家づくり」とか「木と暮らす」などの本を買い漁っては見て意思を固めます。だから書店にはそのような本がずらりと並んでいます。「ハウスメーカーで家を買う」なんて本は見ません。しかし実際には、知識や情報がなく、あってもその活かし方、業者との交渉の仕方が分らず、実行のハードルの高さに幻滅して、結局はハウスメーカーの花束攻撃などに屈してしまうのです。
しかも大きな問題は、そうしたハウスメーカーが提供する建材などが極めて高く、建築費も高額になるばかりか、シックハウス症候群など健康面で取り返しのつかない体にされてしまうこともしばしばです。家を扱っていると必ず聞く話ですが、芦屋に豪邸を建てた医師一家が意気揚々と引っ越しをするのですが、その晩、奥さんが原因不明の症状で緊急入院したところ、シックハウス症候群と診断。それから一切のものとの接触障害となり、別に木だけの家を別注して暮し始めたのが、二重の債務と奥さんの病院通いでノイローゼとなった例は今でも少ないとは言えません。
やはり、相手は専門家ですから、全く知識も情報もなく意見など言ったところで所詮相撲取りと子供です。1億近いお金を払った挙句、出来上がった家を見て奥さんが「こんなつもりではなかったのに」と泣き崩れたとか、流行りのCMに乗せられて買った家が翌年には修理や修繕が必要になったり、あまりの暮らし難さが原因で家庭崩壊…なども今でも普通に聞く事です。
売ったらそれで関係はなくなる。だから外にも事実が漏れない
そんな馬鹿な。それは購入者が黙っていない。と普通は思います。しかし家の売買は完成して引き渡しが終わった段階で、それは100%家主のものになり建築会社やハウスメーカーとは関係がなくなるからです。100年保証などと言っていても要は「修理箇所をみる」と言う事で、時期がくれば基本有償ですから意味はありません。100年住宅などと謳っても、それは単なる固有名詞ですから「100年持つ住宅」ではありませんが、それすら誤解するのが施主です。
だから、購入する時に充分な対策が必要で、最近はそれを専門にする事業もあるのですが、ここで重要なのは「知恵や情報を本当に施主に提供するのか」ということです。これはっきり言っちゃいますと、もし新築コンサルタントと言うのがいて施主の依頼を受けても、畢竟”メーカーや工務店側が有利になることを言うのが多くなる”という点です。これは悪意ではありません。業界の常識を知り過ぎているため、どんな真っ当な要望があっても「そりゃ今の日本の建築業界では無理だ」と勝手に判断する、或いは早く契約して引き渡しに持ち込みたい。そんな意識が働くからです。それでは意味がありません。
「それは難しい」、「コストがかかってくる」などは面倒だからしないだけの嘘口上
施主は、正当な金額を払って家を買うのですから、欲しいものを堂々と主張する権利があります。しかし受ける側がよく使うのは「それは技術的に難しいですね」とか「だいぶコストが跳ね上がりますね」などと言う言葉です。しかし、「ではどのような技術でそれのどこが難しいのか」と聞いたり、「コストは正確にいくらになるのか」聞いて見積もりを出したり、同じ内容を別の工務店などに聞くと、むしろ安くあがったりすることが多いのが現実です。
なぜならそういうのは、「プレハブ式の家しか建てたことがないので、技術自体持ち合わせていない」とか「手間がかかってもうからないので、高いといっておけば施主側が諦めるだろう」と高を括っているのです。或いはそこまで悪意はなくても、「手間がかかるとか、したことがなく面倒だ」ということはあり、施主の要望を叶えるとまでは言えないでしょう。
レライアンスでの実際の例をいくつかご紹介します。例えばコンセントです。退職前のご夫婦でしたが、奥様が股関節と膝が悪いこともあり、コンセントの位置を床から60センチの高さにすることをお勧めしたことがあります。これならば家具を置いてもテーブルやキャビネットの下に潜り込まなくても済みますし、奥まったコンセントなどにありがちな埃がうっすら積もることもありません。ところがそれはコストがかかるという。馬鹿なことを。家の構造から見ても床から10センチであっても60センチであっても何も問題はありません。しかも余分なコストなど発生するはずもありません。
おなじメーカーは階段でも同じでした。私達がお勧めしたのは奥行きが深くて高さの低い階段です。その為に階段面積は多少多くなりますが、事故の可能性は減ります。急であると手摺りに寄りかかるため深刻な事故の可能性も高まります。これも強硬に反対しました。メーカーは標準で簡単に組み上げられる仕様を進めましたが、注文住宅を謳っているのだから対応できないでは済まされません。これは日本を代表するハウスメーカーの企画の話です。
ここの”お勧め”では、階段の途中に書斎を造ったり、湿度や埃のたまり具合のを無視したような体裁ばかりがあったので、施主に「無駄な労力を使っている。決してハウスメーカーは安くはないので、施工業者の見直しも検討されてはどうか」と進言しました。
昔の普通の家を造れる大工は全体の数パーセントしかいない現実
ハウスメーカーだけでなく、木の家造りなどと謳っている工務店でも同じようなものです。理由としては昔の普通の家を造れる大工さんの数は全体の数パーセントしかいません。今60代で棟梁と言われていても、もう半世紀前にハウスメーカーによるプレハブ的な家造りを覚えてから、その安易さと仕事があるという安心感からノミすら持ったことのない人がほとんどです。そんな人には本当の家は造れません。そんな人に施主は本物を造ってもらおうとおもってもそれは無理と言うものです。
しかしその現実は皆知りません。自分が望む家を造りたいのであれば、まず造る事の出来る建築会社や工務店を正しく選び、その上で、こちらの要望を正確に伝えて、その答えが正しいかどうかを精査する必要があります。要望もただ”こうしてほしい”と言うのでは意味がありません。その要望が正しいかも重要です。例えば木造2階建てなのに柱の位置が違うなどとは素人がよくやる失敗です。やたら拘って部屋を細分化したり、空気の自然循環を考えずにエアコンで管理できるようにしたりなど、要望自体してはいけないこともあります。
一番多いのは、「必然」に気が回らない事。コンクリートの打ち抜きや、鉄製の螺旋階段、吹き抜けは冬寒いとか、日常生活上の導線がまったくなっていないなど、私達が御指導することも多いものです。
私どもレライアンスでは、家を造る際のこうしたトラブルの元を回避する知恵と情報をご提供して、3軒建てなくても満足のいく家づくりができる方法をご案内しています。最初にお話しを伺うのは無料です。その際にご希望やお考えを聞かせていただき、その後のスケジュールと見積もりなどを御提案します。それで御納得いただけましたら、二人三脚で進めさせていただくことになります。
家は完成した段階がスタートです。経年変化は退化ではありません。これがどのような味になるのか。或いは施主様の環境の変化を前提にして、10年後、20年後の生活の変化もご説明しながら、真の意味での完璧な終の棲家を造るための知恵と情報をご提供いたしております。新築、リフォームを問いません。暮らし易い、あなたならではの家を造る楽しみにお役立て下さい。