ISは放置しておけばアメリカ本土を襲ってくるだろう。しかし、アサド政権やプーチン大統領がアメリカ本土を襲ってくることはまずない。この両勢力と手を結ぶことはアメリカ合衆国の内外から、強い反対にさらされるであろうことは明白でした。事実、西側先進国を筆頭に世界中からの強い非難がおきました。しかし、絶対的現実の前に、早急にISを撲滅しなければならないと決断した行動力は評価することこそあれ、非難には値しません。これができるのがトランプ大統領と言う人であり、できないのがオバマ元大統領です。
現環境下での保護主義の、なにが悪いのか。
「正しい経済政策で、国民全体の富と財産を守り、利益偏重の根源である既得権益者と戦う」
ふたつめは“トランプ大統領の保護主義政策は世界協調の政治的攻撃である”という主張で、これは、世界中から聞かれているように感じます。トランプ大統領=保護主義=悪というイメージ作りが瀰漫していますが、これはUSCCの報告ににあるように、中国のアメリカのメディアに対する情報工作と、アメリカよりも中国と手を組んだ方が、覇権争いができると踏んでいるEUの有力国が中心に進めているもので、根拠の薄いというより、誤った意図的な情報です。
見出しで“現環境下で…”としたのは、今アメリカが置かれている環境にあります。確かに自由貿易は重要です。しかしそれは、自由貿易の前提条件が整っていることが必須です。つまり、確かな安全が脅かされる国際環境下では、自由貿易は成立しないという考えで、その対策として保護主義は認められており、歴史的にも英国がオランダに対しておこなった「公開条例」などの例があります。