米中は、既に21世紀の戦争に入っている
この数カ月をみても、トランプ大統領は真に歴史的な中東和平交渉の国交正常化を果たし、またアメリカの半世紀にわたる対中政策の、これも歴史的方針転換を図り、返す刀で香港人権法、ウイグル人権法案、中国の米国でのスパイ活動の徹底的排除などを実現してきた。この後21世紀に様々なことが起こるとしても、これはどれひとつとっても、歴史的転換であることは疑いようがない。また、その方針を倫理的に検証しても、平和や人権の重視、他国の破壊活動から自国国民を守るということを含めて、極めて真っ当な政治姿勢だと言える。
トランプ大統領の政治の基本姿勢は、アメリカが半世紀とってきた過ち―キッシンジャーの中国優先―を転換させるところにあると言える。キッシンジャーの判断の誤りもすべて彼の間違いとは言えなくもなく、アメリカではその後、何度も方向転換するチャンスがあったが、時の為政者が自らの利に目が眩んだのか、中国に懐柔されてきたとも言える。特に民主党政権下にその傾向が強い。不思議と民主党と言う名の政党は、日本でも米国でも同じような動きをするようだ。
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中東和平国交正常化の実現 トランプ政権の歴史的快挙には、日本の外交努力が深く関与していた
このページの目次突然の実現。100年越し、歴史的快挙世界のメディアや国家の多くがトランプ大統領を忌避する理由今後の中東和平の読み方日本が発案したイスラエルとパレスチナの和平の貴重な提案 突然の実現。1 …
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さてそんなトランプ大統領の下で、すでに米中は戦争状態に入ったと言える。戦争と言っても20世紀のドンパチではなく、21世紀の戦争―デジタルとコンプライアンス―だと言える。例えば先に述べた香港人権法やウイグル人権法は、他国のことを米国内で法律化してなんになるという批判があったが、これが中国に与えたパンチは破壊的なものになることを、私たちは知る事になった。いまではこの法律によって世界的に中国が人権の破壊者として、ナチスドイツのヒットラーのユダヤ人の大量虐殺を越えることを証明したし、中国共産党幹部の1200兆円にもなる資産を預かることを継続すべきかで、スイスでは国民投票されることになったことなども、ファーウェイを締め出して、平然とスパイ活動をする中国の勢力を排除するだけでなく、それに加担する国内勢力の一掃を図ったいることなど、これは私達が経験しなかった21世紀の戦争の始まりだと言えるだろう。
トランプ大統領の”オオカミ少年”的報道を止めない米国メディアの信頼の凋落
もちろん、そんな事態でも米国メディアのトランプ政権に対する”オオカミ少年(cry wolf症候群)”的報道は止まない。オオカミ少年的報道とは、何度も何度も嘘を繰り返して世論操作しようとする姿勢のことである。このブログでは何度も指摘しているが、トランプ氏が大統領に選出されてから今日まで、米国メディアは、同氏に対する明らかな嘘を吹聴している。これは反トランプ勢力のバックに中国をはじめとする反米国家があることを意味していて、これは残念ながら日本はその意味での先輩国だと言えよう。
今、目前に迫った大統領選挙にしても、民主党バイデン候補優位とし、盛んに民主党を持ちあげているが、副大統領候補を含めて、最初から冗談かと思うくらい酷い候補者である。これは米国内でも主流の意見であるが、米メディアはこの世論操作を辞めるつもりはなさそうだ。そして、自分達メディアが国民から、その真の姿を見透かされていることに気が回らず、言えば言うほど信頼を失墜させている。
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アメリカの白人警官による黒人容疑者への暴行致死事件を契機とした抗議活動 トランプ大統領批判デモと報道は、トゥルース(真実)かフェイク(にせもの)か
このページの目次あまりに飛躍し過ぎている大統領批判報道トランプ大統領の指示は、完全に的を射たもので、批判報道は完全な政治宣伝「敵の敵は味方?」。意図的な政治宣伝と左翼過激派「アンティファ」の正体左翼過 …
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世界のメディアがこの100年積み重ねてきた”公正な報道”という幻想の最後の砦であった米メディアの歴史が崩壊し、今世界で公正で信頼されるメディアといえばフィリピンなど一部の小国に限定されることになった。ここでも歴史は次の世紀を迎えたと言えるのだろう。