北朝鮮がICBMの実験を中止し、北部の核開発施設を“役目を終えた”として廃棄すると発表しましたね。このブログでも「メディアの情報はどこまで信用できるか。反面教師としての報道を理解する」などにも書いて来ましたが、今の世界のリーダーというのは、トランプ大統領にしても、安倍首相にしても、フィリピンのドゥテルテ大統領にしても、そして金正恩にしても、少し前に比べて比較にならない高いレベルで世界を変えようとしてます。
メディアや自称インテリ、外交通というのは目の前しか見えないのですかね。或いは何らかの利害関係に縛られてでもいるのか、そのような見方をしているのを聞いたことがありません。
金正恩にしては、この日を想定して先代の息のかかった既得権益層を処刑してクーデターの芽を摘んでおく用意周到さですが、なによりこれまで中国にくっついているだけの“地域”であった中で、中国を一切介さず米国と対応する立場になったことだけでも凄い事です。
これもアメリカにこれまでの常識を凌駕する発想を持ったトランプ大統領や安倍首相が同時代にいたから可能になったことで、時代の潮流とはこのようなものです。
おそらくメディアでは、“北朝はこれまで同様の事を繰り返してきたから注視が必要”くらいのことしか言わないでしょうが、俄かに注目されるのは拉致問題になるでしょう。核開発プランの廃絶は北朝鮮にとっても利益になるので、中国の縛りから放たれた今、これをしない理由はないでしょう。
でも、祖父や父が行ってきた、非人道の極みの拉致を全面的に認めることには高いハードルがあると考えるからです。しかし、筆者は金正恩にすれば、そんな過去の亡霊にこだわる必要なないように思います。すべて過去の政権がしたことですから、責任を押し付ければ、あとは抱負な資金援助を受けられます。まあそうなると、旧態依然たる中国の政治体制に対する不信が拡大されることになるでしょうね。
世界も、我々も、こうして初めて、ようやく20世紀からの21世紀に移ることができるのだと思います。