「大阪 春の陣」。4月の大阪府市の統一選挙が日本の”これからの80年”を決める

大阪都構想の本当の意味と意義をどれだけの人が理解しているのか

かつて首相であった森喜朗氏が「大阪は痰壺。金儲けのことばかり考えて、公共心のない汚い町」と発言したと報道されたことがあります。現場にいたものは皆分かることですが、この発言は部分を切り取って意図的に曲解した報道でしたが、当時、メディアは森氏を退陣に追い込もうと”失言報道”や”言い間違い報道”を執拗に繰り返していたころでしたから、一夜にして全国に報道され、顰蹙を買いました。しかし、全国でただ一か所、この発言が”ストンと腑に落ちた”のが、当の”大阪”であり、「確かにそうだ」と納得したのが周辺の関西地域の府県でした

悲惨なまでに退廃していた、公務員と既得権益者の利権が瀰漫していた”破産都市”大阪

維新の会の橋下徹氏が大阪府知事に選出され最初に職員に言ったのが「皆さんは破産会社の社員であることを認識して下さい」だったのは良く知られていましたが、大阪は当時、日本有数の街でしたが、とにかく”既得権益者”が税金を食い物にしていてそれは酷いありさまでした。その腐臭は周辺の関西の府県にも漂うような状態でしたので、当時は”大阪には近づくな”というような空気があったのを覚えておられる方も少なくないと思います。しかしこれは、いまに続く日本的悪習社会システムを全国に先駆けて一足早く、社会の仕組みとして大阪が構築していたと言えます。だからこそ、皆が”痰壺だ”という報道を聞いて納得したのです。

大阪都構想とは、そんな時代に戻らないための”仕組み”を次の世代に残す為のもの

維新が政権をとってから少しづつ、且つ確実に、大阪は府市ともに改革を果たしてきました。しかし今回の選挙図を見ても分かるように、大都市から甘い汁を啜り続けて既得権益化した人々はそう簡単に、その”権利”を手放すわけもなく、「堺市や一部の既得権益化した地域、医師会や弁護士会、教員組合などが自民党から共産党に至るまで、金のなる仕組みを手放すわけがない」と指摘する向きもあります。彼らの目的は、「法律でそんな時代に戻れる可能性を残すこと」で、今回の選挙は「そんな暗黒の時代に戻らないための仕組みを次の世代に残す」のを目的とするものです。

「悪がはびこるのは、善人がなにもしないから」

これまでの大阪の選挙で、子供が風邪をひいたので小児科で診てもらったところ、診察後医師が「それはそうと今回の選挙は自民党にお願いしますね。維新の会には投票しない事」と言われたということがありました。また「維新のやり方では大阪の区がなくなる」とか「老人に大増税を考えている」とか、デマが飛び交いました。とにかく大阪はとんでもない利権の巣窟でしたし、今でも既得権益者が跳梁跋扈している訳ですから、その威力は相当なものです。しかしそんな不誠実な悪であったとしても、彼らは昼夜その利権を手放さないために活動し続けます。なりふり構わない体です。「悪がはびこるのは、善人がなにもしないから」という言葉がありますが、大阪の善人はなにもしない…”無責任”な風潮があるのです。いくら自分達のためになるようなことを、赤の他人が命懸けでしていても他人事…。それがこれまでの大阪の姿でした。

それを変えるのは、やはり若い世代。いまこそ行動の時だ

大阪は日本の縮図です。膨張都市東京の10年後が大阪にあると言われます。今はまだ目立ちませんが、やがて東京も今以上に既得権益者や利権者に喰いつぶされてゆきます。そうなってからでは手遅れになり、日本はこの後約80年は深い眠りの中に没してしまいます。大阪都構想を実現させて「法律を変えることで社会を変える」という手法を取らない限り、どれだけやれ政策だ、やれ政治主導だと騒いでも何の役にも立ちません。そのことをよく知っているからこそ、改革反対側は嘘も脅しも厭わず暗躍しているのです。

高齢者に、それを改めよというのには無理もあるでしょう。少なくとも社会が求めているのは、「若い世代の政治参画」です。そしてそれは、若い方を中心にして、選挙で社会を変えてゆくという熱意でもあるでしょう。大阪は間違いなく変化してきました。そして変わり始めています。しかしそれがトントン拍子に行かないのも従来の政治家や行政、既得権益層の抵抗にあるでしょう。そして彼らは今日も暗躍します。

事前の個人的な調査では、数字的には維新の優位は前回の選挙以上の支持を受けて万全だと思われますが、しかし対抗勢力も今回は必死ですので油断はできません。折角、動き出した流れが理想を達成するようにするために、また自分達の世代の未来を拓く為にも、若い世代が中心となって学び、そして投票していただくことが、これからの日本を創る重要であることを理解していただき、明日からでも良いので、若い世代に立ち上がっていただきたいと切に望みます。

 

 

 

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