世界で起こっていることを、曇ったガラス越しでなく把握するために必要な行動

海外で起こっていることについては、いくつものガラスを通して私たちに届きますから、そのガラスの性質によって歪められたりもしますし、全くの虚構になっていることもあります。特に現在のようにメディアが公正な報道をするという基本的な姿勢を返上することに何の抵抗も感じなくなったり、特定の組織、団体、個人のプロパガンダを真実のように報道、時には捏造すら持さないようになってはそのガラスが曇りきってしまい、もはや真実の欠片を知る事すら困難な時代になっていると言えるでしょう。

その意味では、フィリピンという国は特別なメディアを持ってきました。それはもう詳細を知る人も少なくなった、かつて三井物産マニラ支店長であった若王子信行氏が誘拐され、高額な身代金が要求された事件で、犯人側が完全にメディアの中立性を信頼して、若王子氏を換金しているアジトまで取材を許したことにも象徴される”フリープレス”の伝統が強く息づいていることでも知られます。

今回、マニラの慰安婦像が撤去されたことが報じられていますが、これについてはそのフィリピンメディアはすでの数日前にその兆候があることを明確に伝えていて、これが突発性の事態ではなく、粛々と進められたものであることを報じています。だとすれば、このこと自体はフィリピン政府、ドゥテルテ大統領の類まれなる行動力と判断力の片鱗を表したものだと言う事だと言えます。

ドゥテルテ大統領と言えば、少し前には日本でも大量虐殺の指導者、狂人などという、明らかな中傷を目的にした報道がしつこいほど繰り替えされていた点では、現在のドナルド・トランプ大統領と酷似した扱いをうけていましたが、彼の家族構成やこれまでの実績を詳らかに知るほど、それが如何に的外れであるかというよりも、意図的にミスリードしようとした報道であるかが分かります。そこから類推する事で、今世界に起こっていることの本当の姿を見い出すことができますが、世界情勢を正確に知るには、こうした行程を得る必要があるというのもまた事実でしょう。

-陽は昇る 私的日録
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