ブルックリンと西成区 都市の成熟にはなにが必要か

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先日テレビでニューヨーク、ブルックリンを散策する番組がありました。そこには且つて北部のハーレム地域と並んで、犯罪と暴力が瀰漫している地域の面影はなく、知的で閑静な雰囲気が漂う街並みが広がっていました。

カメラはそのあと、ブルックリンの歴史館や地域の図書館を訪れていましたが、いずれもそれはまるで英国貴族の屋敷を思わすような建物で、インテリアも重厚な面持ちがありました。こんな街なら是非とも行ってみたいと思わせるには十分なものだったと思います。

この光景を見ていて思ったのは、大阪の西成区。橋本元市長が“特別扱い”をして開発することを表明した、大阪改革の一丁目一番地的エリアです。確かに西成区は徐々に改善を見せています。半世紀以上にもわたって作られた街の文化は、そう簡単に変えられるものではありません。しかしブルックリンやハーレムはなぜそれほど急速に変化したのでしょうか。

そこには“尊敬できる建物”と“街並み”が必要な気がします。そして日本のそれはやはり和風建築か、大阪なら明治~大正期のアールデコ風の和洋折衷の建物なのかも知れません。規模の大小は別として、旧閑谷学校のような、或いは中央公会堂のような建物や、広島の竹原市や岡山の高梁市の街並みのようなものを造れば、雰囲気は一気に変わるのではないかと感じます。

ブルックリンやハーレムの改善は行政の力が大きかったと聞きます。日本人は勤勉であるとか真面目であるという評価をよく聞きますが、どうやら現在では少し、違ってきているのでしょうか。真面目の代名詞であった公務員や官僚の不祥事は後を絶ちませんし、計画性のかけらもないような杜撰で無責任な体質は、いつの頃から日本に瀰漫し始めたのでしょうか。

ブルックリンの住宅街を見ながら、羨ましく感じました。

 

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