一時期、日本では盛んに“接待”が行われていました。夜の銀座や新地にはスーツ姿の雀達が跋扈し、道と言う道には、高級社用車が列をなしているなんて時代。何処の企業でも“接待費”はほとんど無審査で計上されていて、上司は“バシバシ接待して、バンバン売れ!”って社員を鼓舞するなんて、ごくごく普通の光景でした。
ところが、デフレ経済に振れ長期の景気低迷が常態化すると、真っ先に…そして徹底的にカットされたのが、この“接待費”でした。それまで、給料は多少抑えられても、週に何度も高級店で飲み食いできていたサラリーマンが、一転厳しい枝葉末節な交際費規約に縛られ、不景気も相まって今では500円亭主になってしまったのも御愛嬌と言うべきでしょうか。
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“本当の接待”の経験がない経営者もたくさんいらっしゃいます。
普通の社員なら、それで良いのでしょうが、社を代表する立場にある人はそうは行きません。最近はどこの企業でも”接待”については厳しい規約が設けられていて、接待を受ける事のできるクラスが限定されている会社も少なくありません。そうなるとこれからは“接待”によって、トップクラス同士が意志の疎通を図ったり、会社の真の姿を感じて頂くと言うことが必須となってきます。そして、その接待が上手く運べば、固い信頼関係が築かれて行き、相乗的に両社の関係強化が図れることになる。また、何かトラブルになっても、トップ同士の決断で即決が図られることになります。その為の真剣勝負が、今の時代の“接待”なのです。
例えば今、60歳前後の経営者の方はバブル期の“接待費・天下御免”の時代は20歳代後半くらいでした。ですので接待も先輩諸氏と同行であったり、その流儀に乗っ取ったものでしたから、仕事の延長上の打ち合わせを高級料亭や高級クラブでするとか、会社の経費で自分もしっかり楽しもうとするものであったとしても仕方がなかったかも知れません。その後、幹部になられたのですから、おそらくは会社の中の“出世街道”を歩まれたのでしょう。しかし一度身に染み付いた“会社の色”と“世間の色”の差異は、知らないうちに大きく広がってきています。
昔と同じ感覚で取引先を接待したら、翌日、契約の見直しを通達されたというような例を聞くようになりました。高級なところに連れて行って、大いに酔わせて、盛り上げて…。先方も喜んで帰ったのに何故?と思っても後の祭りです。しかし、その原因も“本物の接待”ができなかったから。そうだとしたら、体裁も丸潰れだし、悔やみきれません。
今の時代に必要なスキル? “本当の接待”ができるか否かが社運をも左右する
まず“接待”について、その定義を見直してみましょう。冒頭にも述べましたが、バブル期にあれほど常態化していた過剰なまでの接待は、景気の低迷と共に霧散してしまいました。そして、接待費用の削減や禁止に至った経緯があります。また受ける側も規約を強化して無意味な接待の享受には厳罰で対応するようになりました。つまり、かつての“日本式接待”と言うのは、欧米のものやビジネス上のものとは違う、単なる社員の福利厚生の感覚に近い、無駄遣いに過ぎなかったと言う事です。これはこの時代を経験した方なら、皆胸に手を当てれば思い当たる事です。
しかし以前から“本当の接待”をしてきた一部の企業は、今もしっかり効果的な接待を継続しています。それらの企業は接待を、“高級店での飲み食い”としているのではなく前述のように“企業同士の真剣勝負の場”としています。そうなれば“接待下手”な企業ほど、“本当の接待”ができるようにするのが、経営陣の責任でもあります。接待にはそれなりの人材が必要です。あなたの会社には、それができる人がいますか?
レライアンスでは、“本物の接待”の為の、アウトソーシング機能「ビジネス・パーシング」をご用意しています。
これは私達の造語ですが、要するに接待のプロです。
“接待は技術と人術”のモットーの下で、誰を、何処で、どのように接待するかを通して、ご依頼を請けた企業様と、御相手の企業様の間の関係を強化する為の窓口です。お客様からは信頼を込めて「接待屋」と呼んで頂いておりますが、文字通り、事前に相手様に対しての聞き取りを行い場所を選定、当日は接待が上手く運ぶために同行しております。
費用はかかりますが、これで企業間に“固い信頼関係”が築かれれば、その価値は比較にはならないほどの宝となります。“接待”にご不安のある御経営者様に於かれましては、是非ご遠慮なくご相談下さい。
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