レライアンスの先端技術企業訪問 株式会社セック(東京都世田谷区用賀)

ここでは、レライアンスのクライアントで有る無しに関わらず、先端技術で注目される企業をご案内します。

株式会社セック ユニークなロボット開発や環境エネルギーシステムなどの研究開発に注目

株式会社セックはロボット開発やAIだけでなく、社会基盤システムから宇宙先端システムまで幅広い技術開発を行う会社でもうすでに充分に注目されている会社です。後者の技術については私も充分に理解しているわけではありませんが、大変ユニークで注視しているのはロボットソフトウェア技術です。この企業の“RTミドルウェア(RTM)”はロボット制御のソフトウェアのコンポーネント化技術ですが、その延長技術である機能安全対応RTミドルウェア「RTMSafey」(RTMセーフティ)、屋内自律移動ロボットソフトウェア「Rtino」(アルティノ)などは大変ユニークな技術だと思います。

RTミドルウェア「RTMSafey」(RTMセーフティ)

この技術はサービスロボットが普及する段階での想定される問題点に、いち早く対応すべく開発する技術です。このジャンルは現状ではまだ導入期に過ぎないと考えれば、将来的にはこれを販売する為のルールに準拠しなければならなくなる。現在の国際標準企画であるIEC61508やISO13482、或いはこの後、これに準じた国際ルールへの対応を想定したもので、これが確定できるとスムーズな業務推進やコストダウンなどが可能となるものです。これほど高レベルな技術を想定した未来像に合致させて開発するのは大変高度な技術と先見性に基づくものではないかと考えます。

Rtino – 屋内自律移動ロボットソフトウェア

これは自律移動型ロボットに関わる技術です。地図の自動作成機能と自立移動機能を連携させるこのRtinoの登場で、自律移動型ロボットに必須であった事前の地図作成の必要がなくなりました。利用前にロボットを操作して地図を作成する手間やロボット動作の問題の解決は、監視業務や環境計測の効率化など、その恩恵ははかり知れません。

限りない可能性があるロボットソフトウェアのオリジナル開発

同社が提供するロボットソフトウェアのOEM開発にも注目されます。今やこのジャンルには自動走行技術やドローン、AIからパーソナルヘルスケア等に至るまであらゆる方向への活用が期待されます。すでに同社の技術開発はこうした要望に充分対応していますが、今後これらの組み合わせや新たなジャンルの開発が予測されています。これだけの開発力があるのは羨ましい限りですが、同社の技術の幅はまだまだ広く、今後も活躍が期待されます。
(※掲載写真は株式会社セックのHPから使用しました)

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