大阪北部地震…震災の教訓はどこに?また繰り返される同じ轍

陽は昇る 私的日録
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今日、大阪市内を移動していましたが、人も流れも普通の風景。テレビで報道されているライフラインの断絶というのは、大阪北部に集中しているようです。 私は熟睡していたので気が付きませんでしたが、昨夜でも余震の揺れ自体は広い範囲で感じられているようです。                     でも過剰反応はよくありません。確かに余震には注意が必要ですが、正しい情報を得た上で日常生活に少しでも早く戻ることが必要です。

テレビでは、あちこちの被害地の映像を繰り返し流していますが、ほとんどが地震発生直後に見たようなものですから、あまりくどいようですといわゆる風評被害にもなってきます。「ほとんどの市民は、あれだけの地震であったにも関わらず、ことなきを得た」という情報もしっかり流すべきでしょう。

ただ少し気になるのは、こんな大きな地震は新潟、神戸、福島、熊本と続いていますし、震度5レベルなら頻繁に起きるのが日本列島です。ですので、日本の家屋はそこそこ丈夫なはずですが、毎回同様の事故を起こすのが、今回死亡事故を起こしたブロック塀です。でもね、ブロック塀などは最も、地震対策をとるのが容易なものはありません。今回のも、PTAが勝手に作ったとか言ってますが、数年前のことですから、誰が言いだして、誰がこんな違法な構造物を造ったのか、その背景や、裏事情など簡単に調べることができます。

おそらく地元の既得権益者や自治労関係などが絡んでくるのかも知れませんが、メディアはこんな単純な人災事故が何度続いても、原因の追究などしようとはしません。これでは「震災の教訓を…」などと言っても説得力はないでしょう。

毎回、地震があってから、いかにも知ったかぶりで解説する専門家や、不法建築や違法建築の放置によって巻き沿いになる死亡事故など、うんざりするようなことが続いていています。地震予知などできもしないことに大金を投入するなら、今回のような危険な建造物の撤去や法的処理に予算を回す方が、よっぽど有益です。

結局、日本人は自分が被害にあうまで、他人事なのでしょうか。残念なことです。

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