新型コロナウィルスの予備知識
1、正式名称は?
「新型コロナウィルス」や「武漢ウィルス」などの通称がありますが、正式には「COVID-19」と言います。最初のレポートでは「2019-nCOV」と表記されていましたが、これは“2019年”の“新しい(newのn)”に“CO(コロナのCO)とV(VIRUSのV)”を表したものです。
しかし、中国が情報の隠蔽の度を強めるに連れて国際社会の中では、中国に自覚を促す意味で「Wuhan Virus(武漢ウイルス)」と呼び始めたのを受けて、WHOは将来的な差別につながる懸念があるとの理由をつけて「COVID-19」を正式名称にしました。Coronavirusから「COVI」、Disease(疾病)から「D」を取り、発生年である2019年の「19」を付けた形ですが、これでは将来に何の教訓も残すことはありません。
2、WHOの何が批判されているのか
一口で言えば、WHOの在り方。特に中国に対して過剰な譲歩をする体質です。本来、WHOは世界機関ですから世界の保健衛生の安全と安定を平等に図らなければなりません。しかし、今回の武漢で発生した新型ウィルスでは、最初から中国の意のままの発言、行動を繰り返して、世界にパンデミックの種を撒いてしまったという点で、重大な責任を問われるでしょう。
特に事務局長の「テドロス・アダノム・ゲブレイェソス」氏の姿勢は万死に値すると言っても過言ではないでしょう。エチオピア人で保健機関などでキャリアを積んできましたが、同時に活動家としての顔もあります。中国とは経済支援などで結びついていますが、個人の利益享受の疑惑もあります。
先に紹介した武漢で発生した形跡を消すために無駄に時間を費やし、パンデミック宣言を出すのを頑なに拒みました。そして中国が嘘か誠か分からないながら終息宣言を出すタイミングまで引っ張ってきて、もう手遅れ状態になった3月13日にパンデミックを認め、返す刀で、「今やヨーロッパが『パンデミック』の中心地になった」と述べ、世界的な大流行の中心はヨーロッパだというWHOとしての認識を示しました。
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新型コロナウィルス対策 なぜ出ないWHOのパンデミック宣言
このページの目次新型コロナウィルスとの闘いの第二ラウンドは始まった WHOの主張の論拠パンデミック宣言 出たらどうなるパンデミック宣言の基準を過去の事例で判断していると主張する愚WHOは中国の圧力に屈 …
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誰もが感じるでしょうが、これはとんでもない言いがかり以外のなにものでもありませんが、記録には残ります。おめでたい日本のメディアは早速、ニュースの原稿に、この言葉を多用し始めています。且つて北朝鮮という言葉が出る度に、「朝鮮民主主義人民共和国」と聞かれもしないのに付け足していたDNAは今も健在なのでしょう。中国もWHOもそのことをよく知ったうえで、人命よりも政治(収賄?)の道を選んだのでしょうか。
3、新型コロナ(武漢)ウィルスは本当に怖いのか
前提として中国はこのウィルスの情報を出していません。ごく一部の既成事実を作って、そこから数字を作るというやり方で、経済成長率など中国の情報はすべてその手法ですから、他国は検証することができません。つまり確かなことは何一つ分からないということです。ただひとつ分かるのは“発表されていることからは、かなり引き算をしなければならない”ということです。
さて、その上で知っておくべきは、私たちが日常的に“風邪をひいた”となった場合の原因微生物は“ウィルス”か“一般の細菌”であることです。全体の90%近くがウィルスで、最も多いのがライノウィルス、それにコロナウィルスが続き、全体の20%くらいと言われています。それ以外のウィルスがありますが、どれもそれ自体が強力な毒性を持つわけではありません。因みに、一般の細菌というのは名称のない、いわゆる“雑菌”のことで、それ以外には肺炎クラミドフィラや、マイコプラズマが知られています。
コロナウイルスは60年程前に最初に発見されましたが、科学的に検証すると、その出現は紀元前8000年頃だと言う調査報告があります。以降、次々に新型に変化し、姿を変えてコウモリや鳥などさまざまな動物の体に潜りこんで、生き続けています。怖いですね。次は人?
そう考える前に、風邪のウィルスが、命を奪うほど狂暴なものになる確率はどれくらいでしょうか。 現在のところ判明しているのはコロナウィルスには6種類の感染症のパターンが確認されていて、そのうち4種類は風邪の症状。残りの2種が今回のように“動物を経由して重症化する”ものです。判明しているもので、この2種を人類は、これまで3回経験しています。
最初は 2003 年のSARS(重症急性呼吸器症候群)、次が 2012 年のMERS(中東呼吸器症候群)、そして今回です。しかし、まだ医学が進歩していなかった時期は、人の移動が限定的でしたので、同様のウイルスの突然変異があったとしても、世界規模で知ることはできない例が、おそらくはあったと言えます。そのためには、正しい情報の蓄積が人類には必要でしょう。
新型コロナウィルスについての基本的なお話しをしましたが、では既に私達が忘れてしまいがちな、今回の中国武漢から始まったCOVID-19(武漢ウィルス)について、中国と日本に於いて、その始まりになにがあったのか、それぞれ、時間軸に基づいたまとめてみようと思います。